霞か雲か
       霞か雲か はた雪か
       とばかりにおう その花ざかり
       もも鳥さえも うたうなり


                                 倉敷へ

好天に恵まれ満開の桜を堪能しつゝ世界遺産である広島県宮島の『厳島神社』の煌びやかさと、
シックで江戸時代の町並みのただずまいを残す『倉敷』を、二泊三日(車中一泊)で旅して来ました。
広島も倉敷も距離があるので夜行高速バスを利用すると時間を有効に使えます。今回は京都まで
夜行バス、京都から一番の新幹線で広島には8:30着、JRを乗り継ぎ、宮島口からフェリーで
宮島には9:30に到着しました。

大鳥居
宮島のシンボル、朱塗りの海面にそびえ立つ大鳥居は高さ約16m、周囲約10m、重さ60t
の8代目で、腐りにくいクスの木でつくられている。海底部は松材の杭を打ち地盤強化、その
上に布石を並べ基礎の代わりとし、島木と呼ばれる屋根の下の部分に石を入れ安定を保たせ
る為に6本足にする等工夫し、鳥居の重みだけで立っているのだそうです。


フェリーより大鳥居側
から観た社殿


平 清盛が勢力を
増した頃、清盛の
命で建立された神殿
造りのこの神社は、
瀬戸内海を池に見立
てた壮大、究極の
日本建築です。

桟橋より海沿いの
道を数分歩くと前方
に大鳥居が見えて
きました。
周囲の景観と比較
すると、そうとう大き
い事が分かります。
奈良の大仏と同じ位
の大きさと何かの資
料で目にした事が
あります!
立派な姿ですが横か
らの姿です。




    
日本三景の一つで
世界文化遺産
(H8・12月登録)
国宝・厳島神社の
参拝入口です。
廻廊
中央に位置する本殿
を結ぶ東西に広がる
廻廊は幅約4m、
長さ約275mです。

煌びやかで美しい
大きな迷路!!




 
右に曲がって本殿へ
続きます。
入口側廻廊から本殿
を望む。
背景の桜も丁度満開
で彩りを沿えて・・・




       
床板の間には目透し
と云う隙間があり、
高潮時に押し上がる
海水の圧力を弱めて
海水を海へ戻す役目
をしています。

反橋に向う廻廊



  
反橋(そりはし)
かつて重要な集まり
で勅使が来る時は、
この橋を使っていた
為、勅使橋とも云わ
れている。
現在は立入禁止!
朱色の鮮やかな廻廊
の端の古い建物が目
に入り行ってみました
天神社と云う建物で、
廊下には参拝者の
様々な願い事が書か
れた絵馬が一面に
吊るしてありました。
反対側の廻廊から
見た天神社と、隣は
大国社。





    
廻廊中央付近
この辺りは本殿、
能舞台などが色々
ある所です。
本殿辺りから大鳥居
を望む。

清盛は平安貴族の
住宅様式の寝殿造
りを神社建築に取り
入れ、しかも海の上
に造ると云う夢?を
実現させてしまった
んですネ!
広大な建物の全て
が水の中に立てら
れ潮の満ち干にも
対応するよう綿密
に計算された造り
に驚くばかりです。

海水に浸かっている
為腐食したり自然災
害で何度も修理を
しているようです。


豊国神社の五重塔


 
 




      



周辺は桜が満開です





    
神社隣の大願寺の
九本松
伊藤博文が植えたと
伝えられる松。
数えながら一周する
と、ちゃんと九本あり
ました。

弥山(みせん)
宮島のもう一つの
観光スポット。
弘法大師が修行を
したと云われる山で
山頂に見えている
小さな屋根が展望台
で手前の大きな屋根
は途中の展望台です
獅子岩展望台
途中の展望台です。
瀬戸内を眺める絶景
ポイント。
本当に島が一杯あり
ました。
社殿全体と大鳥居を一緒に撮れるのは、やはり海上からです。その背景に広がる
信仰の聖地
弥山山頂までは、とても行かれませんでしたが山頂には不思議な
伝説が沢山あるそうです。人と神々が共に生きる島と云われていますが島の人が
伝説を大切に生活している事が分かったような気がします・・・
                      倉敷へ