ほととぎす
      おぐらき夜半を 独りゆけば
      雲よりしばし 月はもれて
      ひと声いずこ 鳴くほととぎす
      見返るひまに 姿消えぬ
      夢かとばかり 尚もゆけば
      またも行く手に 闇はおりぬ


                               


阿修羅像の故郷、奈良へ四月に行きました!早朝、最初に立寄った興福寺はとても印象深く、
阿修羅像をはじめ大半の仏像が東京・上野で特別展のため出払っているので境内を散策する
だけで帰りましたが、やはり阿修羅様を一目観ようと、思い立ちルーヴル美術館展と合わせて  
行く事に・・・どちらも想像通りに長蛇の列、人、人、人の大混雑でしたが、益々阿修羅様に心 
惹かれ、「上野で会いましょう」と、パンフレットの中から、お声もかけられて(笑)満足の一日  
となりました♪
                                       

 東京国立博物館
    平成館
 
壁面の巨大な看板!

         
 平成館の入口に
 並ぶ人の列。
 70分待ちのプラカード
 を係りの人が持って
 いました。70分ねぇぇ・・・
 でも2時間待って諦めた
 知合いもいたし・・・
 ま、良しとしましょうか!

  
 国宝 阿修羅像
 
天平6年(734年)に光明皇后が
 造立させた八部衆の一つで他の
 仏像と違いほっそりと華奢な姿、
 特に顔の表情は本来の闘いに
 挑む姿ではなく自らの心の罪を
 懺悔し憂い漂う不思議な力を
 放っています。
 悩みを抱えた生身の人間に
 より近い存在として1300年を経た
 現代の人々も心惹かれるのでしょう

 
高さ 153cm 
 作者 宮中に仕える仏師達?
 脱活乾漆造り

 芯木で骨組を作りその上に粘土を
 盛り像の形を作る。その上から麻布
 を麦漆(漆と小麦粉を混ぜたもの)を
 1p程の厚みに塗り重ね形を整え
 さらに木屑漆等を使って仕上げ、
 中の粘土を取り木枠で補強する
 ので中は空洞になっている。

 


         
 販売している絵葉書を撮った
 ものですが両横から撮った
 ものが残念ながら有りません。
 正面は憂いに満ちた眼差しが
 印象的です。右側の唇を噛んだ
 表情は、深く悲しい思い、耐え難い
 辛さをじっと耐えているような、人間
 誰でも持っている心の中を表現して
 いるのではないかと天平の古人に
 心惹かれます。

 
 
   
  
  夜は眉の
  曇り晴るるや青葉冷え


             夫の一句です。
 やっとお逢いする事が
 できました!!
 阿修羅さまがお留守なら
 空いているだろうと気軽に
 立ち寄った興福寺でしたが
 このパンフレットを見て、
 どうしても上野に行かなく
 てはと・・・



    
 やさしい光のスポットライトに
 浮かび上がる阿修羅像。
 背面も観られるので2周、3周と
 何度も廻りながら人垣は3重、4重
 と増えるばかり!
 係りの人が輪の中に入り押し始めて
 ようやく流れ始めました。



            
       
   




 東京国立博物館
 
表慶館
 大正天皇のご成婚記念に建てられた
 (明治41年1908年)本格的な洋風建築
 の美術館。正面玄関前に2頭のライオン
 の像が門番のように並んでいます。
 
 重要文化財です。



     
 本館
 
広い構内に驚きましたが
 立派な建物にも目をみはりました!
 初めて来たものですから・・・
 


            
 黒門
 鳥取藩池田家、江戸屋敷の正門
 を丸の内から移した趣のある建物。
 噴水の手前は法隆寺宝物館です!
 法隆寺宝物館
 この建物は法隆寺に関する物、
 資料、宝物等が常設されています。
 水上に浮かぶ近代的な建物!!
 1階にレストランがあります。
 ランチはここで!

 
     
 国立博物館の隣の
 西洋美術館ではルーヴル
 美術館展の開催中でした!
 こちらも1時間半ほど並び
 ましたが、今にも動き出し
 そうなフェルメールの名作
 “レースを編む女”
 観ることが出来ました!