スライドショー あとがき
お正月が過ぎても〜 上品!な盛り付けで・・としか浮かばない!・・うぅぅぅ (パートTと同じでは能がないし、面白くないし・・って自問自答) ひらめきが湧いて来ない!とある日、近くに住んでいても、お互い何やかやと忙しくて会えない姉の家に たまたま、ぶらりと椿をもらいに行った・・・これが運のつきだった(笑) 〇千家の師匠とやらで、茶室を作り、趣味で嗜んでる姉が 近日、自宅で行なう、初釜の準備中で、↓の道具が部屋に出ていた (長年、ほんと好きだよなぁーと全く無関心!だったわたし(笑) でも今回はジョイントのことが潜在意識の中にあったんでしょう 初めて、珍しく結構質問したわたし・・得意?になって答える姉 そしてそして!閃きました! そうだ!炎に包まれて完成した信楽の器(センス オブ ワンダーと言いたい)は 上品に懐石風に!やって見ようと・・・・ そして、茶道具は演出効果で脇役に回ってもらって、・・・うん!この路線で行こう!と姉に交渉・・成立(笑) と言う訳で今回のテーマは ”睦月 初釜の懐石”風・・ちょっと大袈裟だったかしらん(笑) |
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シュンシュンとたぎる湯の音が、荒れた心、緩んだ気持を 澄み切った境地に誘う 年が改まり、輝かしい初春を祝う茶事です ご存知の方は多々いると思いますが、初釜は最初から終わりまで 何と 5時間を要するそうな・・・・(驚) 花・・・・・初春は青竹に活けるのがふさわしいようです・・・・・ 毎年、手に入れるのが困難なので、昨年使った青竹を1年間冷凍保存しておいたそうな・・・・なるほど! |
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茶事の正式な献立の順番を覚えようと記して見ました 向(むこう) 汁 椀盛(わんもり) 焼物(やきもの) 強肴(しいざかな) 強肴(2品出すんです) 箸洗(はしあらい) 八寸 湯桶(ゆとう) 香物(こうのもの) 菓子 聞きなれない呼び名がいっぱいですッ! |
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懐石の道具まで紹介しちゃいましょうか! 懐石に使う道具は大きく分けると漆器類(懐石家具と言う)と 陶磁器の皿や鉢類と、酒器の3つになります これだけ揃えるのは至難のわざですわ! |
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懐石家具(行の家具) 折敷 飯椀 汁椀 煮物椀 小吸物椀 飯器と杓子 湯次と湯の子すくい 通い盆 脇引 引盃 盃台 酒次 縁高 (他 八寸) ひとつひとつ箱から出して、準備するのも大変なエネルギーを使うはず! そう、年齢を重ねると”大変”と申してました(笑) |
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陶磁器類 筒向 蓋向 (冬用) 焼物鉢 強肴鉢 香物鉢 (信楽 備前 伊賀 唐津 古丹波) 結構こだわるもんです 例えば人間国宝の作家さんの作品とかね |
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はし 利休ばし 菜ばし 両細 中節 留節 他 黒もじ はしも用途別に使い分ける為、色々揃えるんですが 作法で箸置きは一切使わないことを知りました(この年になって(笑)) |
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ここまで書くつもりはなかったのですが すご〜く勉強してしまいました^^o 茶道の世界は奥が深いーーーわたしの趣味も奥が深い(お筝&三弦) もう深呼吸!してしまった(笑) |
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やっとここから、今回のお料理のご紹介に入りますッ! |
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向(むこう) 向付けと言って盛るものは刺身(お作り)が主 ブリのそぎ作り 冬だから、ぶりをそぎ切りにしてしょうゆ洗いをしてから あさつきを混ぜる しょうがを天盛りにして大根を添える 焼物 一般的には魚や肉を焼いたものです 鶏のつけ焼きレモン 鶏もも肉を調味料に3時間位、漬けてから、油で焼いて半月レモンを添える 超簡単でーす(笑)☆ 庭の南天の葉を敷いて見ました |
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強肴 預け鉢とも言います。野菜の煮物と和え物や酢の物で2品出す 炊合せ・・濃い出汁を使って薄口しょうゆで薄味にしました 凍り豆腐、細切りにんじん、しいたけ、のらぼう(東京西多摩地域に、そろそろ出回る野菜で美味しいです) 強肴 胡麻酢合え きうり、こんにゃく、柿、枝豆を胡麻酢で和える1品です 今回は練り胡麻(白)を使いました |
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八寸 海のもの、山のものと2種類盛るのが普通・・畑のもので3種類の場合もあるそうです 新種花豆・・黒糖で煮ました 照りくるみ・・・くるみを炒って、調味料とからめる しらす干しとしょうがの甘酢漬け・・しらすを湯どうししてから使います 笹は本物ですョ 山形出身の友人が、作夏に地元で取ってきて冷凍保存してたのを貰いました・・話しをして見るもんです(笑) |
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お菓子 初釜では、緑のあんを使った和菓子を使うそうです 花びら餅を使う流派もあると聞きました 今回は常盤(ときわ)まんじゅうに緑のあんが入ってます(特注です) そして、干支の申、鶴、亀、小判、竹とお目出度いおひがしです |
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家にある材料をなるべく利用して・・手軽にできる料理でしたッ! これはもうnanamomo流、毎度の事で(笑) 茶室を撮影の場として感じたことは、シャドーさんから お嫁にきた器の堂々としてること しっかり、場に溶け込んでますッ! 15時間の炎に耐えた器はさすがお見事です☆ 写真を撮るのに目を白黒してアシスタント?してくれた姉が、最後に漏らした一言 ”この器 幸せね!作った方も喜ぶでしょうね!”だって(笑) 最後まで見てくれてありがとう^^* 2004.1.16 |
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スライドショー 参考本 {懐石料理} 大野冨美江