♪ 夢路より フォスター曲
      夢路よりかえりて星の光り仰げや さわがしき真昼の業(わざ)も今は終わりぬ
      夢見るは我が君聴かずや我が調べを 生活(なりわい)の憂いも
      跡もなく消えゆけば 夢路よりかえりこよ



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日本三大桜の一つ、福島県・三春町の≪滝桜≫を観に行って来ました。例年4月20日頃が見頃ですが
今年は少し早く咲きそうとの情報で、4/15(日)~16(月)に福島市内の≪花見山公園≫と合わせ、
一泊二日の計画で行く事になりました。それでもやゝ遅い感じでしたが何とか桜見物する事が出来
楽しい二日間を過ごして来ました。
出発の4/15は、朝から強い風雨で八王子発大宮行の直通電車が運休になる等、一時はどうなる事かと
心配でしたが、予定の新幹線にも乗れ、幸い雨も上がり長年の念願だった≪三春の滝桜≫を観る事が
出来ました。昨年は6ヶ月間の入院生活があり、その療養も兼ね、温泉でゆっくりする事も目的でしたので
『磐梯熱海温泉』で、たっぷり湯に浸りすっかりリフレッシュも出来ました。

  三春の滝桜  
     
  日本三大桜とは   根尾谷薄墨桜(岐阜県)
            山高神代桜(山梨県) 
           三春の滝桜(福島県)
三春の滝桜は大正11年に国指定の天然記念物に指定された名木で
樹齢1000年以上・エドヒガン系紅枝垂れ桜・高さ13,5m・根廻り11,3m
枝張りは幹から東へ11m・ 西へ14m・ 南へ14,5m・ 北へ5,5mです。
 
     
   

落花しきりの滝桜

4・5日前の日本列島は異常な夏日の連続で、テレビ画面で桜前線が北上する様子が写ると
『アァァ咲いてしまう』
と、ため息を漏らして
いました。
一変して前日から雨と強風の予報で、最悪の
幕開け、しかもあの暑さは何処へ・・・

お蔭様で幹が良く見えて、やはり巨大な一本である事が、この目で確認出来たので良しと致しましょう(^Ο^)
    さすが樹齢1000年の
貫禄!!圧巻です。
  四方に広がる見事な枝、枝、枝!!!

その名のように滝が流れ落ちているようです。 
  後ろの桜並木は満開です・・・
種類、気候、地形等によって咲き方が違う事が分り、近くのタクシー乗り場で運転手さんに他の
開花情報を聞き、そのまゝ回って頂く事になりました。

地蔵桜⇒不動桜⇒是或寺⇒小沢の桜⇒千本桜⇒福聚寺
                             
  地蔵桜

滝桜のさくらんぼの実を食べに来る鳥達を見て思いついた人がいたそうです。近隣に糞を落としている筈、自然に種蒔きもと・・・

滝桜を中心に半径10K
範囲内にある根回りが
1m以上の紅枝垂れ桜
の子孫を調べ、420本の子孫が確定されたそうで、この地蔵桜は樹齢380年と云われ、その中の筆頭と云われているそうです。

高さ16m、幹回り4,1m
根回り6,3m樹勢は極めて旺勢と云う事、まだまだ成長するんでしょうか?


木のしたに地蔵尊が祀ってあり、地蔵桜と呼ばれるようになったとの事。 

郡山市指定の
  天然記念物です!
 
  ご近所の家々も花見頃!
     
  不動桜

樹齢350年の滝桜の子孫
と云われている名木。
高さ16m枝は東西南に
傘状に広がっています。

後ろに御不動様のお堂
があり、不動桜と云われています。

    後ろのお堂は幕末、三春藩士が寺子屋として使っていた所と云われています。
 
    幹の前に人が立つと
圧倒的な大きさが良く
分かります。
    傘のように広がった枝に
包み込まれそうです。
 
   
 








是或寺(ぜざいじ)
      の地蔵桜


のどかな風景が広がる
県道を暫く走り、車を降り
て・・・
たった一本の大きな桜の木に魅了されました✩✩







 


  
    是或寺(ぜざいじ)
      の地蔵桜  

所在地
 福島県田村市
種類
 エドヒガン

樹齢  350年
高さ  15,5m
幹回り 5,15m
根元回り7,1m
枝張り 東11,1m
     西7,6m
     南11,7m
     北11,6m

田村市指定天然記念物


  地元田村市では、旧岩城
街道の一里桜とも云われ
生育環境が比較的良く、
樹勢も良く樹形、幹の太さを見ても、地域の歴史から見ても、学術的価値が高いと言われています。

色、,樹の大きさ、満開の咲き具合まで全て、大満足!!



 
    咲き乱れる薄紅色の塊り
    UP!
 
古木と云われる桜は、この系統が多いようです。
日本の桜は本当に美しいと改めて実感です。
  
   


































懐かしさを感じる里山の
風景に佇む大きな桜。
伸び伸びと大きく育つにはこんな環境が必要なのでしょう。
   
     
                             小沢の桜

10年程前の邦画で田中麗奈さん主演の“はつ恋”
に“願いの桜”として、花見のシーン等が撮影された場所。
遠くには移ケ岳が見え、周りは懐かしい古き良き日本の原風景が広がっています。
日本昔話の中に入り込んだようでした。


桜は染井吉野で何年か前に台風で上部分が折れてしまったそうです。
   
 
傍には祠と野仏があり、
狐か狸が出て来そうです。
                             
     
  夏井川の千本桜

満開の染井吉野が延々と続いている上流から
 












途中の橋からの風景
 
   
    川沿いの住宅地 

満開の中で桜まつりの準備でしょうか?
  福聚寺(ふくじゅうじ)
  の枝垂れ桜


樹齢何年かは分かりませんでしたが、福島は寺院がとても多く、そこに枝垂れ桜も大体はあります。
その多くは樹齢何百年と云われるほどの大木に
驚きます。

自然豊かな中で野鳥達が、種まきをして一役買って滝桜の子孫を増やしてくれたのでしょうね。
     
 
花見山公園 
 
二日目は、福島駅から直通バスで20分程の所にある『花見山公園』です。花見山公園は地主の阿部家が戦死者を慰める目的で、
コツコツと花木を増やし、公園として無料開放したのが始まりで、今では全国から観光客が来る無料で入れる桜の名所となりました。
写真家の秋山庄太郎が『福島の桃源郷』として紹介し、全国的に有名になりました。
   
  宿泊した磐梯熱海温泉の老舗『守田屋』
の玄関より
送迎車が見えています。
  中央に見えているのが、
花見山です。
例年なら、四月中頃の今日あたりが桜でピンク色に染まり一目で分かる筈なのですが・・・残念
  バス停から花見山までの
小道は彩り豊かな花が色々咲き、楽しみながら歩けます。
   
    ハナミズキ

ハナミズキが咲く頃は、すでに桜、特に染井吉野は葉桜のはず・・・(><)

こうなったら花見山は、どんな花が咲いているのか楽しみに・・・(苦笑)


 
    振り返ればやはり花見山に向かう人、人、人。
    所有者の住宅前です。
ここから入口になります。 
  登り始めてすぐに真っ白な桃の花に出迎えて貰いました。
  かえでともみじの新芽

これから徐々に緑色に
変わり、秋には紅葉が始まり、それぞれ赤、黄色と色づき秋本番を迎えます。

 
   
    天の川

大輪の八重咲で
上向きに咲き、枝が
流れるように伸びるので付いた名と、地元のガイドさんが
説明してくれました。

色々な桜がある中で
上向きに咲く桜!
ほのかな香りも気品
が漂います。 
  大島桜

透き通るような大きな花が印象的。
 
    うこん桜

薄紅色の優しい花。
  うこん桜

強風にあおられて上下、
前後左右に踊らされている瞬間、目の前で一瞬静止しました。
    御衣黄
  (ぎょいこう)


薄く緑色をした桜です。 
葉と見分けがつかないような濃い色をした御衣黄
を見た事がありますが、
目の前の淡い緑色は素敵です!
    八重桜

 ちょっと小さめの可愛い花が満開でした。
 
  寒緋桜
 (かんひざくら)




何種類かの桜は観ました
けれど・・・

やはり今回は満開の染井吉野に埋め尽くされた花見山は想像するしかありません。(^^)
    花見山頂上から福島の
街が見えています。 
  雪が残る美しい吾妻連峰が、視界に入りました。
     
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