最上川舟唄
      ヨーイサノマカショ エーンヤコラマーカセー
      エーエンヤエーエンヤエーエ エーエンヤエート
      ヨーイサノマカショ エーンヤコラマカセ・・・
      


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かねてより“奥の細道”の景勝地への旅をと思っていたが、折しも紅葉の時季でもあるので“宮城県・鳴子峡の紅葉”と“山形県・最上川舟下り”
がその思いにぴったりで出かけた。東北新幹線・古川下車、陸羽東線で鳴子温泉(泊)~翌日は新庄から陸羽西線・古口(ふるぐち)へ、
そこから芭蕉の句で有名な最上川舟下り  “紅葉またもみぢもみぢの最上川”  などと口ずさみながら舟旅を楽しむ
帰りは新庄から山形新幹線で一路東京へ~                                   
夫・手記 
 
   


   

     
  昔、母の故郷である仙台に
行く事が唯一の旅行?であった頃、上野から夜行列車
に乗り一晩かけて朝に着く
その頃は、それはそれは一大行事の楽しみでした。

今回、自宅出発は早朝6:30
中央線で直接大宮迄行く、むさしの号に乗りそこから東北新幹線に乗り換え9:40には仙台を通り過ぎていました

 “ハヤブサ”その名の如く
 速いです

車窓より懐かしい田園風景を眺めながら鳴子へ・・・♪
   
    日本こけし館

 それぞれ作者の特徴のある
こけしが勢ぞろいしています

今では入手困難な伝統こけし等、沢山展示されていて
木の香漂うレトロな世界でした。
 我家にも年季の入ったこけし様が何人か飾ってあります




    


  
   
     
    こけし館を出て鳴子峡まで散策 
丁度見頃を迎え、好天にも
恵まれた紅葉狩りとなりました





     
    芭蕉の事を詠んだ斎藤茂吉の石碑がありました
  (像は芭蕉)

芭蕉は自分と同じように此処まで来て、いついつまでも心に残る良い旅だったと思ったのだろう・・・と云う事でしょうか


     
  渓谷沿いの遊歩道は通行禁止の為、渋滞している一般道(山形に抜ける車等で)の脇を歩きましたが、
所々で渓谷を、少し離れた目線で見下ろす事ができました







     
      
  レストハウス

鳴子大橋の中央辺りから、これから行くレストハウスが人、人、人でごった返している様子と共に見えています 

  錦織りなす紅葉
清流と白い岩肌も絶妙
 







       
  鳴子大橋

先程、自分達も通ってきた大橋を展望台から撮りました。

レンズを望遠にして観ると、やはりこちらを撮っている人達が橋の中央辺りに沢山見えています。
しばらく前は私達も・・・
考える事は皆一緒です




    


 
  宿泊したホテルの中庭の滝

ホテルの泉質は硫黄が含まれておりリウマチ、気管支炎に効用があり、その他神経痛、切り傷、火傷、皮膚病、
等にも効用がある・・・

出発の前日、無理な姿勢で
荷物を持ち上げて肩を痛め着替えは勿論、リュックが背負えないと云っていた主人が
夜と朝、二度温泉に浸かっただけで、すっかり良くなりました
こんなに効果を実感したのは今回が初めてです


          
          
  翌日は鳴子温泉を10:04発の
電車以外に選択肢は無く・・・
舟下りのみの予定となりましたが時間に追われる事無く
ゆっくり時を楽しめました

朝食を終えた頃よりシトシトと雨が・・・宿の番頭さんによるとこの時季は毎朝このようにしぐれ、すぐ止みますと
云われましたが電車に乗っている間は降ったり止んだりの状態。多少の雨、雪でも舟
は出ますとも云われていたので、さほどの心配もなく目的の“古口駅”迄、のんびりと
ディーゼルカーでの移動を
楽しみました
  電車の最後部が空いているのを良いことに、この場所でなくては撮れないフォトを沢山撮る事が出来ました

窓のガラスにピタッとカメラを
付けシャッターを押すだけで
あとは、手ぶれ防止の機能がフルに活躍してくれました。
  あっと云う間に過ぎ去って行くトンネル内での撮影は、かなり難しい
  いつの間にか山の中を走っていました。
時雨のお蔭でしょうか?
しっとり濡れて紅葉の色が
鮮やかに色濃く見えます。 
    


      
 










   


       


    
  山が迫ってくると手の届きそうな紅葉が座席側の窓一杯に広がって来ます。
上に鳴子大橋も見えています
     
  古口駅に着くと舟下り発着場
までのバスが、待っていて飛び乗ると、10分もしないで到着
目の前に最上川が広がって
います。
舟は17~8槽?あり私達が
乗る舟は芭蕉丸!!
喜んでいたら、ここの舟は全部芭蕉丸ですと云われて、隣り合わせた人達と大笑いし、和やかな雰囲気で一時間の舟旅を楽しみました





      
        

    

     
 
  対岸は小さい山が綺麗に
色付いています。
今日の仕事を終えたのか、これから働くのか、3台の芭蕉丸が待機しています。



  最上川、全長229kmは日本第7位の長さを誇る大河である。
ここを芭蕉が曾良を伴い訪れたのは325年前(1689年・元禄2年)の6月末(新暦)、梅雨の最中。
 “五月雨をあつめて早し
  最上川” は余りにも有名だが、初案では “あつめてすずし” であったらしい。
しかし水量を増した最上川を目の当りにして “あつめて早し” としたと云われている。

今もその面影を残すとうとうと
流れる川幅200mの大河である。
         
手記・夫
  洪水は過去何回もあり、それなりの対策も行って来ているとは思いますが、昭和19年と云えば、戦争の最中で敗戦の
少し前の事、日本中が日々の
生活も精一杯だったであろう時に・・・
現在も自然災害には各地で、大変な被害を受けています。
せめて人と人との争い、人災
で不幸になる事等々、極力
避けなければと改めて思います。



    
  紅葉をUPで切り取りました



    


  
  行き交う芭蕉丸


  
  こんもりとした小さな山の裾から天辺まで可愛く色付いて絵になる光景です。
それもそのはず、ここは一大ブームを巻き起こしたNHKの朝のドラマ “
おしん”  の撮影現場と云う事です。
幼いおしんが家の生活の為奉公に出る事になり、筏のような小さな舟に乗せられ泣きながらの別れをする、あの名場面をここで撮影したそうです。
  最上川のもう一つの特徴は飯豊山や蔵王などの山々を源流とし、河口の酒田まで全て山形県を流れると云う点で、他県の大きな川には見られない事である。
そういう事から山形県に降る雨の80%は最上川に流れ込むと云われ、最上川が大河である事も頷ける。

        
手記・夫
  船頭さんの最上川舟唄を聞きながら変わる景色を楽しんでいます。



  

        



     
  山からなだれ込むような紅葉
は見ごたえ充分です。 


   
  最上川の滝は大小合わせて
48あるそうです。
紅葉、紅葉の中でポイントに
なっています。




   

             
             白糸の滝

 “日本の滝百選”
に選ばれた名勝、白糸の滝は
落差120m、その名の付いた
滝では日本で4番目に高い滝
と云う事です。
勿論、最上川の滝の中では
一番大きい滝です。
ポスター等にもよく使われて
います。

  紅葉真っ只中の二日間をゆっくり堪能して帰ってきました。本当はもう一か所立石寺に行きたかったのですが
電車の時刻表と何度にらめっこしても、今回の二日間ではギリギリでアウト(笑)と云う事が益々はっきりし
 気持を切り替えました 舟下りでは船頭さんの話や資料など随所に芭蕉の面影(笑)が感じられ、帰る頃には
      すっかり、お会いしたような気持になってしまいました 今度は蝉の鳴く頃に立石寺に・・・と思いが膨らみます。
 
          
  山形新幹線 つばさ150号
新庄発15;17東京着18;48



中央線ホーム迄来ると、中央ライナーがすぐ出る所でした。特急券の券売機も目の前にあり迷う迄もなく買い、飛び乗りました

東京新宿立川八王子
予定より40分程早く帰る事が
出来、ラッキーな旅の締めくくりとなりました
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